ウィンナーにハムやベーコン、いくらやたらこ等の魚卵、これらのほとんどには、亜硝酸ナトリウムという食品添加物が使用されています。
「亜硝酸ナトリウム使用の食品は食べるのを控えた方がいいの?」と
心配になりますよね。その安全性について分かり易く解説します。

食品添加物についてとても気にされている人多いですよね。
食品添加物との付き合い方の参考にしていただけると嬉しいです。
亜硝酸ナトリウムとは

スーパーで販売されているハムやベーコンなどの加工肉食品大部分には、亜硝酸ナトリウムが使用されています。
亜硝酸ナトリウムはなぜ使われるのか

亜硝酸ナトリウムは、ウィンナーやハム、ベーコン、魚卵などの加工食品に添加される発色剤です。
これは、食品をより美味しそうに見せ、食品の保存期間を延ばし、食中毒の原因になるボツリヌス菌の繁殖を抑える効果があるようです。
ボツリヌス菌とはどのような菌なのか
ボツリヌス菌は、特に低酸素環境で保存された食品、缶詰や真空パック食品で増殖しやすいです。
食肉製品も加熱処理が不十分な場合に、ボツリヌス菌が繁殖する可能性があります。
ボツリヌス症は筋力低下、視力障害、呼吸困難など非常に重篤な病気であり、
ボツリヌス菌が混入していない食品を提供する必要があります。
亜硝酸ナトリウムの健康への影響
亜硝酸ナトリウムがアミンと反応して発がん物質のニトロソアミンが生成されます。胃がんや肝臓がんの原因となります。
肉、魚のタンパク質がお腹の中で分解されると、アミノ酸(栄養素)が生成され、アミノ酸が分解されるとアミンが生成されます。
ここに添加物の亜硝酸ナトリウムが加わると、発がん物質のニトロソアミンが生成されるという訳です。
そのため、添加物の亜硝酸ナトリウムは過剰摂取しないよう注意が必要です。
一方、アミンは体の中でアミノ酸(栄養素)から生成されるため、摂取に気を付けるということはありません。
亜硝酸ナトリウム1日の摂取許容量
亜硝酸ナトリウムのADI(1日摂取許容量)は「0.06㎎以下×体重(kg)/日」です。
分かりやすく体重別に計算すると以下の表になります。
| 体重 | 亜硝酸ナトリウムの 1日摂取許容量 |
|---|---|
| 10kgの子ども | 0.6mg |
| 50kgの大人 | 3.0mg |
亜硝酸ナトリウムの食肉への使用許可量
発色剤として許可されている亜硝酸ナトリウムの使用量は、70mg/kg以下とされています。
これは食肉1kgあたりに亜硝酸ナトリウム(発色剤)を70mg以下だけ添加できるということです。
| 日本で発色剤として許可されているもの | 食肉への使用許可量 | 食肉への使用許可量 | いくら、すじこ、たらこ |
|---|---|---|---|
| 亜硝酸ナトリウム | 70mg/kg以下 | 50mg/kg以下 | 5mg/kg以下 |
| 硝酸ナトリウム | 70mg/kg以下 | 不可 | 不可 |
| 硝酸カリウム | 70mg/kg以下 | 不可 | 不可 |
加工肉製品における亜硝酸ナトリウム検出量
ソーセージ等の加工食肉製品に添加された亜硝酸ナトリウム検出量の検査結果を簡単にまとめてみました。
| 種類 | 亜硝酸塩の検出量 | 亜硝酸塩の基準に対して |
|---|---|---|
| ソーセージ16品目 | 0.13~9.64mg/kg | 3.6~4.1% 平均2.55mg/kg |
| ベーコン5品目 | 4.46~9.33mg/kg | 平均7.0% 4.9mg/kg |
| ハム13品目 | 0.31~11.81mg/kg | 4.65mg/kg |
日本のメーカーは70mg/kgの基準に対し、どの種類も亜硝酸ナトリウムは10%以下の使用量にとどめています。
日本の安全意識はとても高いことがわかりますよね。
さらに、ここから上記の食品を1日何g食べても大丈夫なのか計算することが出来ます。
| ソーセージ16品目 平均許容範囲摂取量 | ベーコン5品目 平均許容範囲摂取量 | ハム13品目 平均許容範囲摂取量 | |
|---|---|---|---|
| 体重10kgの子ども | 240g | 122g | 129g |
| 体重50kgの大人 | 1200g | 612g | 645g |
※今回使用されているデータは、舘野つや子氏の東京家政大学研究紀要から引用しています。
上の表から分かるように、この数値なら安心して食べることができます。
この表から、日本ではかなりの量を食べないと、基準値すら届かないことが分かります。
ベーコンを毎日612g食べることはないでしょうし、仮に食べた場合は肥満など別の問題が先に生じるでしょう。
亜硝酸ナトリウムを必要以上に怖がらず、適量を守って摂取することで安心できる食事を楽しめます。日本の品質は素晴らしいと思います。
美味しいウィンナーやハムソーセージは人気のこちらのお店から!
無塩せき食品について
日本の加工肉製品に含まれる亜硝酸ナトリウムの含有量が少ないことが分かっても、やっぱり気になる!という方には、無塩せきの加工肉製品を選択する方法があります。無塩せきは、亜硝酸ナトリウムが使用されていません。
無塩せき食品とは
「無塩せき」とは、亜硝酸ナトリウム(発色剤)を使わずに塩漬けして製造したもの。
無塩せきにも塩分はあります。
無塩せきだからと言って、無添加とは限りません。保存料などその他の添加物が入っています。無添加にこだわりたい方は、よく商品パッケージをご覧ください。

ボツリヌス菌の増殖を防ぎ、食中毒のリスクを減らすために、亜硝酸ナトリウムは使用されているんですよね?じゃあ、使用しないとどうなりますか?
無塩せきだと、ボツリヌス菌を抑えられないのでは?

開封後は早めに食べきること。冷蔵庫で保管し、加熱調理をすることによって
ボツリヌス菌から身を守ることが出来ます。
無塩せき食品メリット


- 病気で抵抗力の落ちている人におすすめ。
- 食品添加物を気にしている人におすすめです。
- 食欲旺盛なお子さんでも安心してたくさん食べられる。
無塩せき食品デメリット
- 亜硝酸ナトリウム使用の商品より高価格。
- 亜硝酸ナトリウム(発色剤)を使わないため、傷みやすく保存期間が短め。冷蔵保存が基本で、早めに消費する必要があります。
- 加熱処理でボツリヌス菌対策が必要。
- 見た目が一般的な加工肉製品に比べると発色が悪い。
自分で作るウィンナー
食品添加物を気にしてお買い物するのは大変です。
自分で作ってみてはどうでしょうか?
ラップを使ってレンジで簡単にできる自家製ウィンナーをご紹介します♪
材料
- 豚肉…300g
- ドライバジル…大さじ1
- にんにく…小さじ1/2(すりおろし)
- 砂糖…小さじ1/2
- オリーブオイル…小さじ1
- 片栗粉…小さじ2
- 氷…大さじ1
- あらびき黒コショウ…少々 オールスパイスやハーブソルトを使用してもおいしいです。
- ラップ…適量
~作り方~
- ラップ以外のすべての材料をビニール袋に入れてよく揉みこみます。
- 混ぜたら、ビニール袋の端を切り、ラップに絞り出し、キャンディ包みにする。更にラップで2重に包む。
- 耐熱皿にのせて、600wで5分加熱する。
※フライパンで焼いて食べるのもおすすめです。
まとめ
食品添加物の亜硝酸ナトリウム、国で定められた使用基準値も低く、実際使用されている量も少ないとあれば「絶対食べてはいけない食品」ではないと言えるでしょう。
好きな食品だからと食べ過ぎることなく、適量を食べ、楽しく食事の時間を過ごしたいですね。
ご覧いただきありがとうございます。

